
がんの治療の選択として、抗がん剤って、苦しいだけで何の効果も得られない、なんて話を聞くことも多いのですが。

実は、私もそう思って、がんの診断を受けた時、一旦は抗がん剤を拒否しました。しかし、医師がとにかく試してから評価すればいい、と強く勧めるのでやってみたんです。

え?それでどうなりました?

何もしなければ余命6ヶ月と言われましたが、7ヶ月経った現在、結構元気に生きてます(笑)

副作用とかは酷くないんですか?

もちろん、何も副作用がないとは言いません。ただ、今、抗がん剤を15回続けて、それなりに仕事もできてることを考えれば、悪くない選択だったと思います。ただ、副作用や抗がん剤の効き目は、人によって相当違います。あくまで私の体験談として、詳細をご案内していきますね!
がんと告知を受けて
大腸がんステージⅣ
まずは、私の状況について、整理してみます。
がんと告知を受けたのは、2025年4月21日。
男性、56歳、身長は180cmで体重は100kg前後。
なかなかのデカ男です。
これまでの既往症は特になし。
血液検査の結果はだいたい標準的な数値。
アレルギーなどもありません。
そんな私が、三週間続く便秘と発熱に苦しみ、医院の門を叩いたのが2025年4月上旬。その後、CT検査を経て診断を受けたのが、
大腸がんステージⅣ
肝臓と肺に転移が認められる状態
でした。
治療方針
診察の結果、手術は不可能ということです。
大腸のがんは、大きすぎて取るのは危険。
肝臓も、手術するとすれば肝移植になるとのこと。
肺に関してはまだ小さいので、今は放置で OK。
三大治療と言われる手術が無理で、放射線も難しいとのこと。
西洋医学的標準治療で言うと、化学療法、つまり私の場合、抗がん剤治療一択とのこと。
その中でも、大腸がんに関しては、結構抗がん剤の研究が進んでいるとのことで、結構効く可能性も高く、副作用もある程度抑えられる、と言うことでした。
抗がん剤治療はどの程度効くの?
結構効く、ってどれくらいなのだろう?
ちょっと気になって先生に聞きました。
抗がん剤でがんが縮小したり消失する確率を奏効率と言うそうです。
それがまあ、50%くらいかな、と。
これ、感覚としていかがですか?
私的には、副作用がひどければ割に合わんなーと言う感想です。
けど、先生的にやった方がいいと言うので、それを受け入れることになります。
私も、自分が癌になり、いろいろ調べたり、知人に話を聞いて初めて知ったのですが、同じがんの人(例えば、私のように大腸が原発で肝臓・肺に転移した人)でも、同じ薬が効くこともあれば、効かないことおあるようです。そして、副作用の出方も人それぞれ。
どうやら、がんという普通名詞で対応できるものではなく、「田村さんの大腸がん」みたいに固有名詞で扱うべきものなんだなというのが現在の感想。
そんな前提ではありますが、以下、私のがんサバイバーとしての体験談をお伝えします。

FOLFOX療法とは
FOLFOX療法
FOLFOX療法というのいうは、複数の薬剤を投与する方法。
使われる薬は、
●フルオロウラシル
●レボホリナート
●オキサリプラチン
という3種類。
私の場合、これに分子標的薬
●ベバシズマブ
が使われました。
FOLFOX療法の副作用
FOLFOX療法の副作用としては、以下のようなものが挙げられます。
とはいえ、私自身あまり意識していないものもあります。
例えば、「食欲不振」。
これは、抗がん剤を点滴投与する前に、吐き気どめとして、ステロイド点滴が行われます。これが実は、食欲増進させるみたいで、抗がん剤を始めて2ヶ月くらいは、止まらない食欲に困りました。
実は、抗がん剤を始めて10kg近く太ったという話、意外と多いようです。
アレルギー
末梢神経症状
吐き気
嘔吐
食欲不振
感染症
出血しやすい
下痢
口内炎
手足症候群
白血球減少
血小板減少
貧血
色素沈着
赤血球減少
では、次から、私の体験した副作用をご案内します。
私が体験したFOLFOX療法の副作用
FOLFOXは効いたのか?
まずは、FOLFOXを2025年5月12日にスタートして、ほぼ二週間に1回ペースで抗がん剤を入れましたが、がんはどうなったか。
10月時点で、小さくなったり、消失した部分もありました。
概ね、よく効いたようです。
執筆時点(2025年12月)では、少し副作用の末梢神経障害による手足の痺れがひどくなったので、オキサリプラチンは抜いています。
元々私の場合は、抗がん剤で完全にがんが消失することは期待できないと言われており、あくまで延命治療ではあるのですが、それなりに元気に生きています。

FOLFOX療法 初めの1ヶ月の副作用
さて、ここから具体的な副作用についてお話ししましょう。
まず初めの1ヶ月は、末梢神経障害のうちの、冷感刺激に対する過敏な反応が起こりました。
例えば、冷たい飲み物を飲もうとすると、喉にドライアイスを押し付けられたかのような冷たさと痛さが混じったような感覚を感じます。手ゆびも冷たいものに過敏になり、氷入りの飲み物のグラスを持つと、ピリピリ痛みます。
冷たい水で顔を洗うとか、歯を磨くとか、とても大変です。
とはいえ、これは数日で治りますので、10日も経てば冷たい飲み物も飲めるようになります。(そうこうしているうちに次の抗がん剤治療の日がやってくるので、冷たい物を口にできるのは数日でしたが)
この時期、出る人は出るらしい吐き気はほとんど感じることはありませんでした。つまり、冷たい食べ飲み物や、冷たいものに触るときだけ注意すればいい、という感じでしたので、そんなに苦しみは感じませんでした。
ただ、ちょっと辛かったのが味覚障害。
舌が痺れて、味変しちゃうんです。
ステロイドで食欲が増すけど、食べてみたらいつもと違う味。
これは、のちにほぼ気にならないレベルになりました。
FOLFOX療法 その後の副作用
抗がん剤というものは、身体に影響を蓄積していくようで、2ヶ月以降は少しずつしんどい日が増えてきました。
それまでかんじなかった
●倦怠感
を強く感じるようになり始めました。
抗がん剤投与後数日すると、1日寝たまま動けない日ができるようになりました。1日でそれが収まっていたのが、抗がん剤治療を重ねるにつれて2日動けない日が出てきたり、ということで少しずつひどくなってきました。
同時に、手足のしびれが強くなり、足はスリッパを履いてるのか履いてないのかわからない感じ。ては、ワイシャツのボタンを留めにくかったり、缶飲料のプルトップが開けられなくなったりもしました。
それでも、日々活動はしております。
二週間のうち、1日、2日くらい動けない日もありますが、それも含みつつ生きている感じでしょうか。
オキサリプラチンを抜いてから
抗がん剤治療を始めて約半年。
11月で、そこそこ薬も効いているようなので、オキサリプラチンという薬を一旦辞めることになりました。
手足の痺れの主犯格なので、これを抜いて少し様子見というのが現在。
やめて三週間ほどで少しずつ痺れは局所的になってきているような気がしじゃす。舌の麻痺による味変はあまり感じなくなりました。
ただ、骨髄抑制ということで、鼻血がよく出ます。
温かいご飯をいただくと、鼻から牛乳ならぬ、血が滴ります。
そして、白血球の数値も安定しないので、感染症などには要注意ですね。
1ヶ月30日中、なんのだるさも感じないですっきり起きられるのは5日くらい。あとは、ちょっとだるいなー、っていうことが多いのですが日常の活動は問題なくできてます。
できるだけ、疲れたら休むようにしていますが、やっぱり睡眠をいつも以上に取ることが大事なような気がします。
現在、抗がん剤治療15回で、明日(2025年12月10日)には、16回目に突入。
何より叫びたいのはこの一言。
まだ、生きてます。
活動しています。
抗がん剤には感謝しかありません。

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