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大腸がんステージⅣの告知を受けた日

人生

今すぐ入院してください!!

tamura
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え?いやいや、今仕事中だし、引継ぎとかしないと。せめて、明日とかになりませんか?

そんな悠長なことを言ってる場合ではありません。まてて、今日の夕方までです。

tamura
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わかりました。すぐに準備してきます。

ある日突然がんサバイバーに

がんの予兆

2025年4月。
2か月ほど続く便秘に悩まされていました。
もともと、お通じはほぼ毎日ある私。
それが、3日に1度になり、1週間に一度になり。

さらに週に一度のお通じも、便意はもよおすものの、
トイレに結構な時間こもらないと、出ない。

それが、次第に全くでなくなり、けど便意はもよおす。
そんなつらい状態が3週間ほど続きました。

出るものが出ないので、固形物を食べる食欲がなくなり、
プリン、ゼリー、ドリンク、みそ汁、シチューなど、
液体だけで栄養摂取。
とはいえ、体重は3週間で15kg減少。

この間、私は「きっといぼ痔にちがいない」ということで、
ヒサヤ大黒堂という痔の治療薬で有名な薬をゲット。
それで治療をしましたが、残念なら改善は見込めず。
結局、大腸カメラができる個人経営の医院を訪ねることにしました。

その時、すでに「がんかもしれないな」という思いは頭をよぎっていました

診ない医者が薦めた転院

ネットで調べた医院では、医師はこちらを見るでもなく、
スマホで入力した事前の調査結果を見ながら言います。
「おそらく、下剤を飲んでも詰まった弁は出てこない。
そうすると大腸カメラは入れられないので、紹介先でCTとってきて」

そういわれ、採血だけされてその医院は終了。
ちょっとびっくりなのは、私のお腹を見るでもなく、顔色を見るでもなく、データだけしか見ない。最近は、町の開業医もそんなものなんでしょうか。

数日後、紹介先でCTを取り、静岡出張。
実はその時の写真が、以下の写真。
思ったより元気そうですが、この時はほとんど固形物を摂取できず、熱は常時38℃出てたようです。

出張先に、「診ない」医者から電話がありました。
「血液検査の結果、だいぶ悪いですが、大丈夫ですか?」
いやいや、そんなこと言われてもどうしようもない。
たぶん、腫瘍マーカーの値がひどかったんでしょう。

医師は、当初の予約を速めて診察しますか?と提案したものの、出張先から帰られるわけもなく、当初の予定通りとしました。

で、予約当日。
朝一で診察に伺うと、
「だいぶ悪いです。病院を紹介するので、そちらに行ってください」
・・・ということで、初めに行った開業医、血液検査だけでお役終了。

まあ、今の医療システムってそんなもんなんでしょうが、なんか感情的には微妙でした。

「今すぐ入院してください!」

ドラマのワンシーン!?

紹介された病院は中規模の入院施設のある病院。
そこで診察を受けて、
「かなり緊急を要する」
という話になりました。

いま、このまま入院してください。
これが紹介先病院でのご案内。

まじ、こんなドラマのワンシーンみたいなことが本当に起こるなんてびっくりです。
私はスーツ姿。
午後には税理士の打ち合わせのアポイント。
小さな会社を経営してるので、給与の手配やら、
お客様とのアポイントいやら。

そして、病院までは車で来てるので、
駐車場代が1日2,000円。
数日の検査入院ならいいのですが・・・・・

そもそも、今着てるスーツしかないんですが、
下着とかパジャマとかどうすれば。
そんな次々と頭に浮かぶ今後の疑問と不安はとりとめもなくあふれ出る。

恐る恐るドクターに聞きます。
一度、会社に戻っていいですか?
ドクター曰く、
「それどころではないのです。今すぐ検査と治療を始めなければ!」

しかし何とか交渉して17時までには戻ってくる、という約束をして、とにかく会社に戻りました。

社員にはしばらく入院することになったことだけ伝え、服を着替えてとりあえずパジャマやら下着をスーツケースに詰め込み、病院に向かいました。

検査漬けの2日間

その夕方から、怒涛の入院・検査。
血液、検尿はもちろん、翌日に入るとCT、MRI、心電図、エコー、
大腸カメラなどなお。

どうやら、診断確定と、術前検査を兼ねているようです。

家族が呼び出されて、診断名が告げられます。
組織検査の結果が出てませんが、ほぼ間違いなく『がん』だと思います。大腸がんです。

肝臓と肺に遠隔転移が認められるステージⅣ

便秘は大腸の腫瘍が大きくなって腸をふさいだのが原因と思われます。
そして、この腫瘍と肝臓は手術で撮るのは難しい。
むしろ、どちらかを手術すると、もう一方が暴れだす可能性が高く、おすすめできません

なんだか、この時点で詰んでるやん。
そんな印象を受けました。
ただ、私的には悲壮感漂わせたかというと
「ふーん、やっぱり」という感じでした。

このあたりについてはまた別の記事に企画として、
そんな感じで私はがんサバイバーとなったのです。

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